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文献詳細

雑誌文献

検査と技術48巻2号

2020年02月発行

文献概要

FOCUS

ISO 15189に対応した微生物検査情報システム

著者: 名倉理教1 難波剛正1 石川仁子1 前川真人1

所属機関: 1浜松医科大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.111 - P.113

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はじめに

 臨床検査室の品質と能力に関する要求事項を定めた国際規格であるISO 15189は,2016(平成28)年度の診療報酬改定にて国際標準検査管理加算が新設されたことも一因となり,近年,認定取得を目指す施設は増加傾向にある.ISO 15189の取得には,PDCA(plan-do-check-act)サイクルを基本とした品質マネジメントシステム(quality management system:QMS)の運用が必要不可欠となる.

 適切なQMSを維持・運用するためには,品質文書や記録の作成など膨大な事務作業を伴うことが多く,認定を維持するうえで日常の検査業務とQMSを両立させることは大きな課題となりうる.この課題を解消するために,検査情報システムを活用した業務の効率化は重要である.本稿では,ISO 15189に対応した当院での微生物検査情報システムの活用例について紹介する.

参考文献

1)ISO:ISO 15189:2012臨床検査室—品質と能力に関する要求事項 Medical laboratories -- Requirements for quality and competence,第3版(英和対訳版).日本規格協会,2012
2)大久保滋夫,横田浩充,池田均,他:ISO 15189の認定の概要と取得後の効果および維持活動について.生物試料分析 34:273-280,2011
3)高橋一人,齋藤泰智,小笠原愛美,他:ISO 15189における事務作業の効率化を目的とした独自支援システムの開発.医学検査 66:117-124,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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