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文献詳細

雑誌文献

検査と技術48巻2号

2020年02月発行

文献概要

技術講座 一般

尿沈渣中の白血球形態とその鑑別

著者: 中村彰宏1

所属機関: 1天理医療大学医療学部臨床検査学科

ページ範囲:P.118 - P.123

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Point

●尿中白血球の大部分は好中球ですが,その他にも病態によってリンパ球,好酸球,単球を認めることもあります.

●尿中白血球は尿沈渣検査において臨床医が最も重要視する成分の1つなので,誤報告に注意しましょう.

●尿中白血球(好中球)は“尿路感染症”だけでなく“腎・尿路系の炎症”で出現します.

●“尿路感染症由来細胞”か“生殖器由来細胞”を鑑別するには,Sternheimer染色による細胞の染色性で鑑別するのが最も有用です.

参考文献

1)宿谷賢一,菊池春人:尿沈渣検査法JCCLS GP1-P4の未掲載成分.検と技 47:13-16,2019
2)大沼健一郎:新たな尿中結晶成分キサンチン結晶.第67回日本医学検査学会抄録集,p85,2018
3)佐伯仁志,宇野良美,中丁栄美子,他:時間外における尿検査への要望—医師へのアンケート調査結果より.医学検査 57:1000-1005,2008
4)Wise GJ, Schlegel PN : Sterile pyuria. N Engl J Med 372:1048-1054,2015
5)日本臨床衛生検査技師会尿沈渣検査法編集委員会(編).尿沈渣検査法2010.日本臨床衛生検査技師会,2011
6)伊藤機一(監),宮地勇人,浅井さとみ,他(編著):尿沈渣アトラス.シスメックス学術本部,2012
Ⅱを用いた尿路感染症スクリーニングのための有用な指標—尿路感染所見と汚染所見の鑑別.医学検査 60:503,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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