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文献詳細

雑誌文献

検査と技術48巻3号

2020年03月発行

文献概要

増刊号 採血のすべて—手技から採血室の運用まで徹底解説 Ⅱ 採血の実際

標準的な採血手技

著者: 東克巳1

所属機関: 1元杏林大学医学部臨床検査医学

ページ範囲:P.208 - P.216

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はじめに

 正確で精度の高い採血は担保された検査成績を提供するために不可欠である.血液は検体検査の材料として最も多く利用されている.血液一般検査や血液凝固学的検査では,血液が凝固していれば検査材料とはなりえない.

 採血の手技による不手際のため検査値に異常値が出た場合,検査過誤ではすまされない.採血手技の知識と技量に精通している医療従事者による検体採取が必要である.

 本稿では,標準採血法ガイドライン(GP4-A3)1)を参考に検体検査に欠かすことのできない採血について解説する.採血には必要不可欠な用具一式や患者接遇などがあるが,それらについては他稿に譲り,本稿では肘正中皮静脈や橈側皮静脈などの静脈からの標準採血法の手技を中心に解説する.

参考文献

1)日本臨床検査標準協議会:標準採血法ガイドライン(GP4-A3).日本臨床検査標準協議会,2019
・諏訪部章,高木康,松本哲哉(編):最新臨床検査学講座 医療安全管理学.医歯薬出版,2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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