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増刊号 採血のすべて—手技から採血室の運用まで徹底解説 Ⅱ 採血の実際
採血管の選択と順序
著者: 三浦ひとみ1
所属機関: 1東京女子医科大学病院中央検査部
ページ範囲:P.227 - P.232
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臨床検査は検体採取から始まり,なかでも採血は最も頻繁に実施されている採取方法の1つであり,血液を採取することにより検査できる項目数は年々増加している.診断や治療のために正確な検査結果を得るためには,検査目的に応じた採血管の選択,適切な採取方法,採血後の取り扱いが重要である.特に採血管には検査目的に応じた添加物が入っているものが多く,その機序を理解しておくことが正確な検査につながる.さらに採取の際には,添加物の混入や組織液の影響なども考慮した適切な採取が必要である.
臨床検査は検体採取から始まり,なかでも採血は最も頻繁に実施されている採取方法の1つであり,血液を採取することにより検査できる項目数は年々増加している.診断や治療のために正確な検査結果を得るためには,検査目的に応じた採血管の選択,適切な採取方法,採血後の取り扱いが重要である.特に採血管には検査目的に応じた添加物が入っているものが多く,その機序を理解しておくことが正確な検査につながる.さらに採取の際には,添加物の混入や組織液の影響なども考慮した適切な採取が必要である.
参考文献
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