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増刊号 採血のすべて—手技から採血室の運用まで徹底解説 Ⅲ 採血手技と検査値
抗凝固剤の影響
著者: 神山清志1
所属機関: 1一般社団法人浦和医師会メディカルセンター
ページ範囲:P.254 - P.261
文献購入ページに移動はじめに
臨床化学検査領域ならびに免疫検査領域における検体検査の分析試料は,一般的に血液が凝固したのちに遠心分離を行うことによって得られた血清が用いられる.逆に,血液検査やホルモンや特殊検査は,検査目的に応じた抗凝固剤が添加された専用の採血管を用いて試料を採取することが多い.また,臨床化学検査でも緊急検査や透析後の検査ではヘパリンを用いた血漿を試料とすることがある.
本稿は,抗凝固剤についてその作用,使用目的,臨床化学検査に与える影響などを解説する.
臨床化学検査領域ならびに免疫検査領域における検体検査の分析試料は,一般的に血液が凝固したのちに遠心分離を行うことによって得られた血清が用いられる.逆に,血液検査やホルモンや特殊検査は,検査目的に応じた抗凝固剤が添加された専用の採血管を用いて試料を採取することが多い.また,臨床化学検査でも緊急検査や透析後の検査ではヘパリンを用いた血漿を試料とすることがある.
本稿は,抗凝固剤についてその作用,使用目的,臨床化学検査に与える影響などを解説する.
参考文献
1)葛西俊二,奥住裕二,吉田俊彦,他:フッ化Na入り採血管による血糖の経時変化について.第12回関東甲信地区臨床化学検査研究会資料集,pp90-91,2005
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3)輿石芳夫,間瀬浩安,手塚浩一,他:検討報告2「ヘパリンリチウム入り採血管による測定値への影響」.第11回関東甲信地区臨床化学検査研究会資料集,pp45-52,2004
4)飯塚儀明:ヘパリンリチウム入り真空採血管による測定値への影響.医学検査 54:887-894,2005
5)飯塚儀明:ヘパリンリチウム入り真空採血管による測定値への影響.検と技 35:460-461,2007
6)神山清志:検査前段階の管理技術と精度保証 Ⅱ-5 抗凝固剤の影響,血清と血漿の検査データ比較.日臨検自動化会誌 39(Suppl 1):70-79,2014
7)関東甲信地区臨床化学検査研究会:採血から分析までのデータ変動要因の立証確認 4.採血順序によるEDTAコンタミ試験.日臨検自動化会誌 31:502,2006
8)清宮正徳,野村文夫:採血手技が検査値に与える影響について.日臨検自動化会誌 37:191-195,2012
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