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文献詳細

雑誌文献

検査と技術48巻3号

2020年03月発行

文献概要

増刊号 採血のすべて—手技から採血室の運用まで徹底解説 Ⅴ 採血室の運営と工夫

採血での患者固有情報の有用性

著者: 盛田和治1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.330 - P.334

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はじめに

 多くの施設で外来採血室の運営は検査部(科)の重要な仕事の1つになっていると思われる.しかも,その円滑な運営は患者に対する医療サービスの向上のみならず,診療や外来迅速検体検査加算取得の点から病院経営などに対しても重要である.また,患者アメニティー(快適さ)の改善や患者満足度向上の点からも重要である.

 現在,中・大規模病院では診察前検査は普通になっており,医師が的確な診察ができるよう円滑な採血および迅速な検査結果報告が求められることが多い.採血待ち時間を短縮することも重要であるが,同時に採血を安心,安全かつ的確に実施することも必要である.そのためにはいくつかの条件があるが,その1つに採血を実施するうえで必要な情報である患者固有情報がある.実際の活用例をもとにその有用性を解説する.

参考文献

1)高梨美乃子:第34回日本血液事業学会総会/特別報告 VVRのリスク解析.血液事業 33:455-457,2011
2)松井亜里沙,久末崇司,高橋恵,他:データ分析に基づく採血室の管理・運営.臨病理 66:599-603,2018
3)五味敏昭:安全・確実な静脈採血(肘窩)に必要な解剖学の知識.Med Technol 38:14-20,2010
・日本臨床検査標準協議会(編):標準採血法ガイドライン第3版(GP4-A3).学術広告社,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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