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増刊号 採血のすべて—手技から採血室の運用まで徹底解説 付録 教科書には書いていない採血のコツ
“あっ,逆血がない!”—穿刺失敗時の原因と対処法
著者: 杤尾人司1
所属機関: 1神戸市立医療センター中央市民病院臨床検査技術部
ページ範囲:P.373 - P.373
文献購入ページに移動 触診で確認した血管を目標にして翼状針を用い慎重に穿刺したが,逆血がみられない.“あっ,”と,突然背中に冷や汗をかく瞬間が時にある.今回はこうした逆血がない場合の原因と対処法について述べたい.
その原因として,①皮膚は穿刺したものの,血管には命中しなかった場合,②血管に命中してはいるが,静脈圧が低いため十分量の逆血が見えなかった場合,③血栓が充満した静脈を穿刺した場合,の3つのケースが考えられる.
その原因として,①皮膚は穿刺したものの,血管には命中しなかった場合,②血管に命中してはいるが,静脈圧が低いため十分量の逆血が見えなかった場合,③血栓が充満した静脈を穿刺した場合,の3つのケースが考えられる.
参考文献
1)日本臨床検査標準協議会:標準採血法ガイドライン(GP4-A3).日本臨床検査標準協議会,2019
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