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文献詳細

雑誌文献

検査と技術48巻4号

2020年04月発行

文献概要

技術講座 微生物

アンチバイオグラムの作り方・使い方

著者: 小森敏明1

所属機関: 1長浜バイオ大学フロンティアバイオサイエンス学科臨床検査学コース

ページ範囲:P.402 - P.407

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Point

●アンチバイオグラムとは,自施設の一定期間において分離された微生物の各種抗菌薬への感受性率を一覧表にまとめたものです.

●アンチバイオグラムは感染症の経験的治療における薬剤選択の参考になり,抗菌薬適正使用を推進していくための重要なデータです.

●基準に従ってアンチバイオグラムを作成することで,自施設で活用できるとともに,施設間比較にも利用できます.

●検査室は定期的なアンチバイオグラム作成とその活用方法を広く周知する努力が必要になります.

参考文献

1)Clinical and Laboratory Standards Institute : Analysis and Presentation of Cumulative Antimicrobial Susceptibility Test Data ; Approved Guideline-Fourth Edition, M39-A4. CLSI, Wayne, PA,2014
2)感染症教育コンソーシアムアンチバイオグラム作成ガイドライン作成チーム:アンチバイオグラム作成ガイドライン,2019年3月(http://amr.ncgm.go.jp/pdf/201904_antibaiogram_guideline.pdf)(2019年12月6日アクセス)
3)株式会社KFS:【第5回】定量的な裏づけ—標本数:サンプルサイズ(標本数)の考え方について(https://valueinnovation.biz/rl-5/)(2019年12月6日アクセス)
4)感染症教育コンソーシアムアンチバイオグラム作成ガイドライン作成チーム:通常認められない菌種と感受性検査結果の組み合わせ(http://amr.ncgm.go.jp/pdf/antibaiogram_guideline_02.pdf)(2019年12月25日アクセス)
5)戸島洋一,服部万里子,坂本拓也,他:診療科別・検体種類別アンチバイオグラムは必要か—緑膿菌での検討.日環境感染会誌 26:161-166,2011
6)西田祥啓,多賀允俊,河合泰宏,他:年齢層別化アンチバイオグラムの作成およびその意義に関する検討.日環境感染会誌 34:115-121,2019
7)松木祥彦,石毛宏治,石田雅也,他:アンチバイオグラムとクリティカルパスを用いた抗菌薬投与支援が抗菌薬適正使用に及ぼす影響.日環境感染会誌 34:28-39,2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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