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文献詳細

雑誌文献

検査と技術48巻4号

2020年04月発行

文献概要

技術講座 病理

病理材料の切り出し・包埋における注意点と工夫

著者: 平田勝啓1

所属機関: 1京都大学医学部附属病院病理診断科

ページ範囲:P.408 - P.416

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Point

●肉眼診断がかかわる切り出しは医師が担当することが多いが,切り出しを補助する臨床検査技師も周辺知識・技術の習得に努めなければならない.

●包埋は適切な部分を標本にするうえで極めて重要なステップで,また検体紛失や取り違えの発生しやすい工程でもある.不適切な包埋は,薄切後に復元不能となる可能性にも留意して慎重に行う.

●均一で美麗な病理標本は診断の効率化,エラー防止に役立つ.一定品質の病理標本が作製できるよう,施設内でルールを定めておくことが望ましい.

参考文献

1)一般社団法人日本病理学会病理検体処理ガイドラインワーキンググループ:病理検体取扱いマニュアル,初版(http://pathology.or.jp/news/pdf/manual_all_160719.pdf)(2020年1月7日アクセス)
1)長村義之,安田政実(訳):外科病理標本の見方・切り出し方.メディカル・サイエンス・インターナショナル,1998
2)Carson FL, Hladik C : Histotechnology A Self-Instructional Text, 3rd ed. American Society for Clinical Pathology, Chicago,2009
3)Brown RW : Histologic Preparations : Common Problems and Their Solutions. College of American Pathologists, Northfield,2009
4)Suvarna KS, Layton C, Bancroft, JD : Bancroft's Theory and Practice of Histological Techniques, 7th ed. Churchill Livingstone, Edinburgh,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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