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文献詳細

雑誌文献

検査と技術48巻4号

2020年04月発行

文献概要

技術講座 血液

自動血球計数器のスキャッタグラムの活用

著者: 安藤秀実1

所属機関: 1日本大学病院臨床検査部

ページ範囲:P.417 - P.424

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Point

●自動血球計数器は血球数算定(CBC)や白血球(WBC)5分画データから異常フラグを表示するが,異常細胞が認められる症例で異常フラグを表示しないケースも多々ある.

●急性骨髄性白血病では,WBC数の減少や増加,貧血,血小板減少などのCBCデータの異常から血液腫瘍性の異常を判断できることが多いが,慢性骨髄性白血病やリンパ性白血病/リンパ腫ではCBCデータの異常がないか少ないケースもある.

●WBC分画の依頼のない検体でも,WBCヒストグラムの確認で血液腫瘍が発見されるケースもある.

参考文献

1)安藤秀実:5part Diffの有用性 反応性病変からリンパ性腫瘍まで.日検血会誌 20:499-513,2019
2)Masuda A, Jona M, Satoh Y, et al : The criteria to suspect chronic myeloid leukemia using absolute basophil counts in peripheral blood. Int J Hematol 101:626-628,2015
3)谷内江昭宏:EBV-HLHの病態 早期診断・早期治療介入のためのサイトカインプロファイリングと細胞解析.小児感染免疫 23:43-50,2011
4)大島孝一:13 セザリー症候群.直江知樹,朝長万左男,中村栄男,他(編):WHO血液腫瘍分類—WHO分類2008をうまく活用するために.医薬ジャーナル社,pp475-477,2010
5)大島孝一:7 成人T細胞性白血病/リンパ腫.直江知樹,朝長万左男,中村栄男,他(編):WHO血液腫瘍分類—WHO分類2008をうまく活用するために.医薬ジャーナル社,pp449-456,2010
6)鈴宮淳司:慢性リンパ性白血病.日本血液学会・日本リンパ網内系学会(編):造血器腫瘍取扱い規約.金原出版,pp48-52,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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