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文献詳細

雑誌文献

検査と技術48巻5号

2020年05月発行

文献概要

疾患と検査値の推移

薬疹

著者: 森田栄伸1

所属機関: 1島根大学医学部皮膚科

ページ範囲:P.512 - P.520

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Point

●薬剤アレルギーは全身性に投与された薬剤により生じる副作用であり,皮膚・粘膜にみられる症状を薬疹と呼ぶ.

●薬疹は皮膚粘膜症状の表現型により19病型に分類される.

●播種状紅斑丘疹型と多形紅斑型の頻度が高く,スティーヴンス・ジョンソン症候群(SJS),中毒性表皮壊死症(TEN),薬剤性過敏症症候群(DIHS)が重症型である.

●原因薬剤の同定には,詳細な薬歴と病型により薬剤誘発性リンパ球幼若化試験,内服誘発試験,パッチテスト/プリックテストを利用する.

参考文献

1)森田栄伸:薬剤アレルギーと眼症状 皮膚科からの警鐘.OCULISTA 79:52-57,2019
2)塩原哲夫(編):薬疹の診断と治療アップデート—重症薬疹を中心に.医薬ジャーナル社,pp75-82,2016
3)塩原哲夫,狩野葉子,水川良子,他:重症多形滲出性紅斑スティーヴンス・ジョンソン症候群・中毒性表皮壊死症診療ガイドライン.日皮会誌 126:1637-1685,2016
4)氏家英之,岩田浩明,山上淳,他:類天疱瘡(後天性表皮水疱症を含む)診療ガイドライン.日皮会誌 127:1483-1521,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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