文献詳細
文献概要
Laboratory Practice 〈管理〉
内視鏡の感染管理
著者: 西功1
所属機関: 1大阪大学医学部附属病院臨床検査部/感染制御部
ページ範囲:P.530 - P.533
文献購入ページに移動はじめに
内視鏡は胃,大腸,肺などに発症した病変の診断に不可欠な医療機器であり,近年は内視鏡的ポリープ切除術(polypectomy)や内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection:EMR)などの低侵襲治療にも,幅広く利用されている.使用後の内視鏡は自動洗浄装置を用いた洗浄消毒が行われるが,内視鏡を介した感染事故の報告があり,高度化した内視鏡診療を安全に実施するための体制の確立が求められている.
大阪大学医学部附属病院(以下,当院)では2008年より,臨床検査部感染微生物検査室が,内視鏡センターで保管されている内視鏡の塗抹検鏡・培養検査による清浄度調査を月1回定期的に実施し,内視鏡の感染管理を行っている.
内視鏡は胃,大腸,肺などに発症した病変の診断に不可欠な医療機器であり,近年は内視鏡的ポリープ切除術(polypectomy)や内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection:EMR)などの低侵襲治療にも,幅広く利用されている.使用後の内視鏡は自動洗浄装置を用いた洗浄消毒が行われるが,内視鏡を介した感染事故の報告があり,高度化した内視鏡診療を安全に実施するための体制の確立が求められている.
大阪大学医学部附属病院(以下,当院)では2008年より,臨床検査部感染微生物検査室が,内視鏡センターで保管されている内視鏡の塗抹検鏡・培養検査による清浄度調査を月1回定期的に実施し,内視鏡の感染管理を行っている.
参考文献
1)日本消化器内視鏡技師会内視鏡安全管理委員会:内視鏡の洗浄・消毒に関するガイドライン(第2版)(http://www.jgets.jp/CD_GL2.html)(2020年1月15日アクセス)
2)満井友美,木村圭吾,高階雅紀,他:当院における内視鏡清浄度の現状と今後の課題.日環境感染会誌 33:123-129,2018
3)坂田友美,西功,豊川真弘,他:内視鏡感染管理における内視鏡清浄度調査の重要性について.日臨微生物誌 22:35-41,2012
4)Shin SP, Kim WH : Recent Update on Microbiological Monitoring of Gastrointestinal Endoscopes after High-Level Disinfection. Clin Endosc 48:369-373,2015
5)Beilenhoff U, Neumann CS, Rey JF, et al : ESGE-ESGENA Guideline : cleaning and disinfection in gastrointestinal endoscopy. Endoscopy 40:939-957,2008
6)岩切龍一,田中聖人,後藤田卓志,他:消化器内視鏡の洗浄・消毒標準化にむけたガイドライン(https://www.jges.net/wp-content/uploads/2018/02/cleaning201802.pdf)(2020年2月4日アクセス)
掲載誌情報