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ミクロトーム刃の特徴と取り扱い
著者: 末吉徳芳12
所属機関: 1つくば国際大学 2サクラファインテックジャパン株式会社開発本部
ページ範囲:P.534 - P.536
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病理標本作製用の刃物は1978年,東京女子医科大学病理学第一講座の武石詢教授が某社と共同で,替刃を開発されるまでは一本刀が主流であった.当時,国産20cmの一本刀が約1万円,外注研磨料が約2,000円で備品登録が必要であった.そして,当時発売された某社替刃式ミクロトーム刀標準セットは約4万円,替刃50枚入りが7,500円で消耗品扱いとなった.また,現在の替刃刀尖角に35が主流なのは,おそらくは武石教授が当時使用している一本刀の刀尖角を計測,その平均36.37度を替刃に応用したものと思われる.
病理標本作製用の刃物は1978年,東京女子医科大学病理学第一講座の武石詢教授が某社と共同で,替刃を開発されるまでは一本刀が主流であった.当時,国産20cmの一本刀が約1万円,外注研磨料が約2,000円で備品登録が必要であった.そして,当時発売された某社替刃式ミクロトーム刀標準セットは約4万円,替刃50枚入りが7,500円で消耗品扱いとなった.また,現在の替刃刀尖角に35が主流なのは,おそらくは武石教授が当時使用している一本刀の刀尖角を計測,その平均36.37度を替刃に応用したものと思われる.
参考文献
1)日本病理学会(編):病理技術マニュアル3 病理組織標本作製技術上巻 切出しから薄切まで.医歯薬出版,pp109-152,1981
2)末吉徳芳,服部進:薄切の物理とミクロトームの使い方.Med Technol 27:143-149,1999
3)末吉徳芳:臨床検査Q&A PAM染色用切片作製の際のミクロトーム刃.Med Technol 31:1358-1359,2003
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