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文献詳細

雑誌文献

検査と技術48巻6号

2020年06月発行

文献概要

連載 生理検査のアーチファクト・35

—平衡機能検査③ 電気眼振図検査—視刺激検査時のアーチファクト

著者: 工藤弘恵1

所属機関: 1埼玉医科大学病院耳鼻咽喉科神経耳科部門

ページ範囲:P.608 - P.610

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 こんなアーチファクトを知っていますか?

 図1は視刺激検査の1つである追跡眼球運動検査(eye tracking test:ETT)の記録である.追跡眼球運動とは,ゆっくり動く視標の動きに合わせて視線を滑らかに動かすときに起こる随意的な眼球運動である.図1の場合,視角40°の幅に左右にゆっくり(0.3Hz/sec)と滑らかに動く視標を見ている眼球の状態を記録したもので,視標の動きと同じように滑らかに眼が動いている様子が記録されている.

 図2は同じ条件での検査の記録であるが,図2aは滑らかな動きができず,ギクシャクした動きの追跡運動(図2a,※)が記録されている.また図2bでは図1と比較して振幅が小さくなっている.どのような原因でこのような記録になってしまうのだろうか?

参考文献

1)一般社団法人日本めまい平衡医学会(編):「イラスト」めまいの検査,改訂第3版.診断と治療社,pp24-25,2018
2)真野秀二郎,竹森節子:ENG検査時の角膜網膜電位の変化について.Equilibrium Res 58:626-631,1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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