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ページ範囲:P.723 - P.723
文献購入ページに移動 2019年6月にがん遺伝子パネル検査が保険適用になり,がんゲノム医療が本格的に動き出した.同年末に“血液1滴で13種のがんを早期発見”との見出しで,検査キットが開発されたというニュースも新聞紙上に掲載された.これは血液中のマイクロRNA(ribonucleic acid)を対象とした検査システムのことである.遺伝子検査法の診療への利用が拡大し,保険適用項目も増大している.遺伝子検査は結核菌やウイルスを対象とした病原体遺伝子検査,造血器腫瘍や悪性腫瘍を対象とした体細胞遺伝子検査,遺伝性疾患などを対象とした遺伝学的検査の3つの分野で行われ,これらを総称して遺伝子関連検査と称する.このうち,実施件数が最も多い遺伝子検査は病原体遺伝子検査で,実施件数全体の約95%を占めている.
さて,遺伝子関連検査にはさまざまな方法が取り入れられている.本問題で提示したノザンブロット法は,RNAを対象とするため現在の利用頻度は少ないが,DNA(deoxyribonucleic acid)を対象としたサザンブロット法は,リンパ性白血病やリンパ腫の診療において,T細胞レセプターや免疫グロブリン遺伝子の再構成検出に利用されている.
さて,遺伝子関連検査にはさまざまな方法が取り入れられている.本問題で提示したノザンブロット法は,RNAを対象とするため現在の利用頻度は少ないが,DNA(deoxyribonucleic acid)を対象としたサザンブロット法は,リンパ性白血病やリンパ腫の診療において,T細胞レセプターや免疫グロブリン遺伝子の再構成検出に利用されている.
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