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文献詳細

雑誌文献

検査と技術48巻7号

2020年07月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

乳房内の脂肪組織と病変の見分け方

著者: 何森亜由美1

所属機関: 1香川医療生活協同組合高松平和病院乳腺外科

ページ範囲:P.738 - P.741

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はじめに

 脂肪組織が孤立性に乳腺の深いところにあると,超音波では低エコー気味に映し出されるので,病変のように見えてしまう場合があります.低エコー気味になるのは,デプスが深いと超音波が届きにくくなるからです.最近の超音波診断装置はさまざまな工夫がされているようですが,筆者の使っているプローブには1.5cmより深くなるとエコーレベルが下がり気味になる特徴をもつものがあります.また,クーパー靱帯からのシャドーがかぶっていると,低エコーが目立つようになります.

参考文献

1)何森亜由美:誰も教えてくれなかった乳腺エコー.医学書院,2014
2)Izumori A, Horii R, Akiyama F, et al : Proposal of a novel method for observing the breast by high-resolution ultrasound imaging : understanding the normal breast structure and its application in an observational method for detecting deviations. Breast Cancer 20:83-91,2013
3)Izumori A, Kokubu Y, Sato K, et al : Usefulness of second-look ultrasonography using anatomical breast structures as indicators for magnetic resonance imaging-detected breast abnormalities. Breast Cancer 27:129-139,2020
4)Nakajima H, Imanishi N, Minabe T, et al : Anatomical study of subcutaneous adipofascial tissue : a concept of the protective adipofascial system (PAFS) and lubricant adipofascial system (LAFS). Scand J Plast Reconstr Surg Hand Surg 38:261-266,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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