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文献詳細

雑誌文献

検査と技術48巻8号

2020年08月発行

文献概要

FOCUS

震災・激甚災害で臨床検査技師ができること—起こりうる災害に何を備え,何を学び,どう行動すべきか

著者: 安部史生1 坂本秀生2

所属機関: 1神戸赤十字病院検査部 2神戸常盤大学保健科学部医療検査学科

ページ範囲:P.788 - P.791

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はじめに

 昨今,さまざまな大規模災害が発生し,被災地域内では住民の平常が失われ,また医療機関において機能を喪失するまでに陥り,それらに伴い災害医療が展開されている.阪神・淡路大震災を教訓に,国や医療は“preventable death:防ぎえた災害(関連)死”をいかに防ぎ,少なくするか(出遅れない)との課題から,特に急性期の災害医療に関するシステム構築や医療職種の人材育成を行ってきた.

 近年生じた災害では,地震の他にも広域な風水害や土砂災害などがあり,そのなかで災害医療も,急性期以降の亜急性期から慢性期にかけて大きく変化し,さまざまな医療チームや職種・職能団体が参画するようになってきた.臨床検査に関する分野もその1つであるが,臨床検査は多岐にわたる分野の構成のためか,複数の団体で同内容を掲げるものの,いまだ窓口が定まっていないのが実情である.

参考文献

1)第9回救急・災害医療提供体制等の在り方に関する検討会:災害時における被災地外からの医療・保健に関わるチームの一例(https://www.mhlw.go.jp/content/10802000/000377339.pdf)(2020年4月8日アクセス)
2)厚生労働省:大規模災害時の保健医療活動に係る体制の整備について.科発0705第3号,医政発0705第4号,健発0705第6号,薬生発0705第1号,障発0705第2号,平成29年7月5日(https://www.mhlw.go.jp/content/10802000/000377344.pdf)(2020年4月8日アクセス)
3)安部史生:平成29年度大規模地震時医療活動訓練における臨床検査技師の試み—臨床検査技師会の県医療調整本部への参画.Med Technol 46:157-160,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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