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震災・激甚災害で臨床検査技師ができること—起こりうる災害に何を備え,何を学び,どう行動すべきか
著者: 安部史生1 坂本秀生2
所属機関: 1神戸赤十字病院検査部 2神戸常盤大学保健科学部医療検査学科
ページ範囲:P.788 - P.791
文献購入ページに移動昨今,さまざまな大規模災害が発生し,被災地域内では住民の平常が失われ,また医療機関において機能を喪失するまでに陥り,それらに伴い災害医療が展開されている.阪神・淡路大震災を教訓に,国や医療は“preventable death:防ぎえた災害(関連)死”をいかに防ぎ,少なくするか(出遅れない)との課題から,特に急性期の災害医療に関するシステム構築や医療職種の人材育成を行ってきた.
近年生じた災害では,地震の他にも広域な風水害や土砂災害などがあり,そのなかで災害医療も,急性期以降の亜急性期から慢性期にかけて大きく変化し,さまざまな医療チームや職種・職能団体が参画するようになってきた.臨床検査に関する分野もその1つであるが,臨床検査は多岐にわたる分野の構成のためか,複数の団体で同内容を掲げるものの,いまだ窓口が定まっていないのが実情である.
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