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文献詳細

雑誌文献

検査と技術48巻8号

2020年08月発行

文献概要

技術講座 病理

アミロイド染色—コンゴー赤染色とDFS染色の比較を中心に

著者: 龍見重信1 松尾郁1 西川武1

所属機関: 1奈良県立医科大学附属病院病院病理部

ページ範囲:P.806 - P.811

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Point

●アミロイドーシスにはアミロイドの沈着を組織学的に証明する必要があり,その証明法としてコンゴー赤染色やダイレクト・ファースト・スカーレット(DFS)染色が用いられます.

●コンゴー赤やDFS色素は直接色素であり,非イオン的にアミロイドと直接結合し,桃色〜橙赤色に染色しますが,偏光による確認が重要です.

●試薬lot間差が大きく,試薬調製の難しい染色です.ナトリウム(Na)塩などの作用を理解することが,染色や試薬調整の手助けとなります.

参考文献

1)星井嘉信,村上喜信:アミロイド染色.水口國雄(編):最新 染色法のすべて.医歯薬出版,pp33-37,2011
2)星井嘉信,村上喜信,山下勝:アミロイド染色.水口國雄(編):新 染色法のすべて.医歯薬出版,pp30-36,1999
3)福田種男(編):病理組織標本作製の理論.実験病理組織技術研究会,pp110-114,2008
4)吉川清兵衛:染色助剤の話.繊維製品消費科学 2:167-172,1961
5)飯田弘忠,遠藤基雄:直接染料の比色定量における分散剤の効果.工業化学雑誌 67:205-209,1964
6)須田昌男,中島冨士雄:アルコール水溶液中における直接染料の吸着.日化会誌 1:116-121,1972

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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