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所属機関:
ページ範囲:P.817 - P.817
文献購入ページに移動骨髄増殖性腫瘍(myeloproliferative neoplasms:MPN)においては,ABL1チロシンキナーゼが恒常的に活性化されるCMLに加え,サイトカインシグナル伝達を担うチロシンキナーゼJAK2の点突然変異(JAK2 V617F)が真性赤血球増加症・本態性血小板血症・原発性骨髄線維症に高率に認められることが明らかとなりました.このJAK2変異に関しては,国家試験にもよく出ています.本態性血小板血症や原発性骨髄線維症においては本変異が検出されるのは約半数の症例であり,残りに関しては,ごく一部の症例に関してはトロンボポエチン受容体遺伝子(MPL)の活性化変異が認められるものの,大部分は不明でしたが,その後,カルレティキュリンをコードするCALRのエクソン9変異が本態性血小板血症と原発性骨髄線維症において認められることが明らかとなりました.この領域の研究はまさに日進月歩ですが,この知見も,いずれは国家試験に登場すると思われます.
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