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文献詳細

雑誌文献

検査と技術48巻9号

2020年09月発行

文献概要

増刊号 学会発表・論文執筆はもう怖くない! 臨床検査技師のための研究入門 1章 研究をはじめよう!

臨床検査技師が研究を行うメリット—臨床検査医の視点から

著者: 矢冨裕1

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科臨床病態検査医学

ページ範囲:P.856 - P.858

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はじめに

 私は,現在,大学病院の検査部門に勤務しており,多くの臨床検査技師とともに働いています.特定機能病院における高度な医療を臨床検査の面から支えるべく,各診療科から依頼される検査を,質高く,できるだけ迅速に結果返却できるように務めています.大学病院における臨床検査技師にとって,研究は本務ではありません.しかし,日々,多くの症例の検査を実施するなかで,解決すべき問題点が多々発生します.それを解決するためにも,研究マインドをもつことは極めて大切であり,さらには,自己研鑽という形になりますが,実際に基礎・臨床研究を行うメリットがあることを実感しています.

 この貴重な誌面をいただき,私自身,また,私たちの検査部で行われている研究の一例を紹介し,それを踏まえ,大学病院検査部門内というかなり限定された条件下ではありますが,臨床検査技師が研究を行うメリットに関して,私見を述べさせていただきます.

参考文献

1)池田均:ADAMTS13と肝細胞癌.臨検 57:563-566,2013
2)蔵野信,矢冨裕:ヒト疾患におけるリゾリン脂質メディエーター.生化学 90:643-650,2018
3)Yatomi Y, Kurano M, Ikeda H, et al : Lysophospholipids in Laboratory Medicine. Proc Jpn Acad Ser B Phys Biol Sci 94:373-389,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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