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増刊号 学会発表・論文執筆はもう怖くない! 臨床検査技師のための研究入門 4章 知っておくべき研究TIPS
—知らないと怖い! 知的財産①—研究の新規性と特許申請フロー
著者: 春名真徳1
所属機関: 1ユニアス国際特許事務所
ページ範囲:P.936 - P.942
文献購入ページに移動近年,大学や病院の研究者と,企業とが共同研究を行い,その成果を特許出願する事例が増加している.研究者としては,研究成果を試薬や治療薬として実用化したいとの思いがあり,企業としては,そのような製品を他社に先駆けて販売し,市場独占したいとの狙いがある.研究成果を臨床に還元するという最終的な共通の目標のため,特許出願は研究者と企業とを結びつける手段となり得る.
もちろん,特許出願を行わずとも共同研究は可能である.しかしながら,特許出願を行っていること(あるいは,特許出願を前提としていること)は,企業として開発の方針を立てやすく,共同研究を先へ先へと進める原動力になり得る.
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