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文献詳細

雑誌文献

検査と技術48巻9号

2020年09月発行

文献概要

増刊号 学会発表・論文執筆はもう怖くない! 臨床検査技師のための研究入門 4章 知っておくべき研究TIPS

医学研究者(Biomedical Laboratory Scientist)を目指すには—学士・修士・博士号

著者: 松田和之12

所属機関: 1信州大学学術研究院保健学系 2信州大学医学部保健学科検査技術科学専攻

ページ範囲:P.946 - P.950

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はじめに

 医学研究というフィールドにおいて,多くの研究者の研究成果を知ること,逆に多くの研究者へ自身の研究成果を公開・伝えること,これが研究者間のコミュニケーションである.このときに,“信頼性”ある成果を受容し,また発信することが研究の根幹であることは言うまでもない.しかし,見ず知らずの研究者同士が相手(相手のデータ・成果)を信頼する1つの基準〔世界的に共通する基準(資格)〕が研究発表者の博士号(Doctor of Philosophy:Ph.D.)であるといえる.Ph.D.を取得している人物は,信頼性をもった研究者であるとみなされるはずである.要するに,Ph.D.を取得する過程で,研究に必要な基礎力を得ているという共通認識が根底にある.しかし,よくいわれるようにPh.D.取得は最終地点ではなく,研究者としての通過地点である.“終了”ではなく“修了”であり,通過許可証を得た研究者なのである.

 本稿では,修士課程・博士課程に関連する事項について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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