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文献詳細

雑誌文献

検査と技術48巻9号

2020年09月発行

増刊号 学会発表・論文執筆はもう怖くない! 臨床検査技師のための研究入門

5章 学会発表のアドバイス

質疑応答を乗り切る

著者: 岩田英紘1

所属機関: 1名古屋第二赤十字病院医療技術部病理検査室

ページ範囲:P.966 - P.968

文献概要

はじめに—質疑応答は誰しも不安

 皆さんは,質疑応答が得意だろうか?

 “私は得意ではない”と思った方も,安心してほしい.大勢の聴講者の前で議論するのは,誰しも緊張し,うまくできるか不安になるだろう.発表経験が少ない方であればなおさらで,むしろ当然のことだと思う.また,発表は事前に練習ができるが,質問は当日のその場面になってみないとどんな質問が来るかわからないため,より不安が募るのも無理もないだろう.

 しかし,経験が少ないからといって,学会の場での質疑に対し,どんな応答をしても許されるわけではない.学会の発表時間は自分だけのものではなく,聴講者の大切な時間も共有していることを意識しなければいけないからである.質疑応答では,質問者や聴講者に対するマナーも非常に大切である.

 本稿では,学会発表に慣れていない方でも押さえてほしい,質疑応答を乗り切るためのポイントを6つにまとめた(表1).どれも決して難しいことではなく,心得ていれば実践できることである.以下に,順に紹介していきたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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