文献詳細
文献概要
ワンポイントアドバイス
クリプトスポリジウム検出のための簡易迅速ショ糖浮遊法【動画付き】
著者: 松村隆弘1
所属機関: 1北陸大学医療保健学部医療技術学科
ページ範囲:P.56 - P.58
文献購入ページに移動はじめに
腸管寄生原虫であるクリプトスポリジウムは,人体に感染すると主な症状として激しい水様下痢を呈し,免疫低下または免疫不全患者においては脱水や栄養失調などにより致死的になることもあるため注視したい寄生虫である.また,クリプトスポリジウム症は感染症の予防および感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)では5類感染症であり,後天性免疫不全症候群(acquired immunodeficiency syndrome:AIDS)の指標疾患になっているため,検出方法は各施設で整えておく必要がある.
クリプトスポリジウムの検査法には,主にショ糖遠心浮遊法,簡易迅速ショ糖浮遊法,Kinyoun染色,蛍光抗体法,PCR(polymerase chain reaction)検査などがある.しかしながら,下痢便検体の糞便検査のルーチン中にクリプトスポリジウム検出法を導入している検査室は多くない.そこで今回は,クリプトスポリジウム検査のなかでも容易に始められる簡易迅速ショ糖浮遊法を紹介する.
腸管寄生原虫であるクリプトスポリジウムは,人体に感染すると主な症状として激しい水様下痢を呈し,免疫低下または免疫不全患者においては脱水や栄養失調などにより致死的になることもあるため注視したい寄生虫である.また,クリプトスポリジウム症は感染症の予防および感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)では5類感染症であり,後天性免疫不全症候群(acquired immunodeficiency syndrome:AIDS)の指標疾患になっているため,検出方法は各施設で整えておく必要がある.
クリプトスポリジウムの検査法には,主にショ糖遠心浮遊法,簡易迅速ショ糖浮遊法,Kinyoun染色,蛍光抗体法,PCR(polymerase chain reaction)検査などがある.しかしながら,下痢便検体の糞便検査のルーチン中にクリプトスポリジウム検出法を導入している検査室は多くない.そこで今回は,クリプトスポリジウム検査のなかでも容易に始められる簡易迅速ショ糖浮遊法を紹介する.
参考文献
1)上村清,井関基弘,木村英作,他:寄生虫学テキスト,第3版.文光堂,2008
掲載誌情報