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雑誌文献

検査と技術49巻10号

2021年10月発行

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トピックス

がんゲノムプロファイリング検査の臨床実装—がんゲノムプロファイリング検査に適したFFPE切片

著者: 井上博文12

所属機関: 1岡山大学病院病理診断科/病理部 2岡山大学大学院医歯薬学総合研究科臨床遺伝子医療学

ページ範囲:P.1128 - P.1131

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2種類のがんゲノムプロファイリング検査の提出方法比較

 2019年6月にFoundationOne® CDxがんゲノムプロファイル(以下,F1CDx)とOncoGuideTM NCCオンコパネルシステム(以下,NOP)の2種類が保険収載パネルに指定された.これらのがんゲノムプロファイリング検査では病理検査のホルマリン固定パラフィン包埋(formalin fixed paraffin embedded:FFPE)ブロックが用いられるが,検出する遺伝子数やパネルの特性などから検査に適した条件に相違がある(表1).

 準備すべきスライド切片の最適化を目的とするなかで,岡山大学病院(以下,当院)において,がんゲノムプロファイリング検査でしばしば遭遇する課題を提示し解説する.

参考文献

1)日本病理学会ゲノム診療用病理組織検体取扱い規程策定ワーキンググループ:ゲノム診療用病理組織検体取扱い規程.日本病理学会,2018
CDxがんゲノムプロファイル検体作製ガイド 2020年11月改訂
NCCオンコパネルシステム(https://products.sysmex.co.jp/products/genetic/AK401170/OncoGuideNCC.pdf)(2021年6月3日アクセス)
4)Inoue H, Tomida S, Horiguchi S, et al : Best practices for the extraction of genomic DNA from formalin-fixed paraffin-embedded tumor tissue for cancer genomic profiling tests. Pathol Int 71:360-364,2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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