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慢性活動性EBウイルス感染症
著者: 吉森真由美1 新井文子12
所属機関: 1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科血液疾患治療開発学分野 2聖マリアンナ医科大学血液・腫瘍内科学
ページ範囲:P.1132 - P.1134
文献購入ページに移動慢性活動性EBウイルス感染症(chronic active Epstein-Barr virus infection:CAEBV)はEBウイルス(Epstein-Barr virus:EBV)に感染したT細胞もしくはNK(natural killer)細胞がクローナルに増殖し,全身の慢性炎症を伴う疾患である.2017年に改訂されたWHO(World Health Organization)造血器腫瘍分類は,CAEBVをEBV陽性TもしくはNK細胞腫瘍として定義している1).日本におけるCAEBVの年間発症数は23.8人とまれな疾患であり,報告は東アジアに集中していたが,疾患周知に伴い世界規模で報告が増えている.本稿では,CAEBVの臨床像,診断,予後と治療について概説する.
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