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文献詳細

雑誌文献

検査と技術49巻10号

2021年10月発行

文献概要

FOCUS

臨床検査技師のためのアンガーマネジメント

著者: 蓮沼直子1

所属機関: 1広島大学医学部附属医学教育センター

ページ範囲:P.1139 - P.1141

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はじめに

 皆さんは“アンガーマネジメント”と聞いてどのような印象をおもちでしょうか.アンガーマネジメントはすぐ切れる人やすごく怒りっぽい人のためのもので自分には関係ないと思っていませんか? でも実はそうではないのです.

 アンガーマネジメントの対象となる怒りというのは大きな怒り,激怒のような強い怒りだけではなく,日常生活のイライラやモヤモヤといった感情も対象になります.そう考えると全ての人に心当たりがあるのではないかと思います.

 では,アンガーマネジメントが必要な場面はどのようなときでしょうか? アンカーマネジメントはコミュニケーションスキルの1つですので,コミュニケーションの場面で必要だと想像できるでしょう.職場内での人間関係,つまり同僚や先輩,後輩検査技師との間や医師などの他職種間の連携の場面,もちろん患者さんの対応などもその1つとなるでしょう.

 ここでは全ては書ききれませんが,総論としてのアンガーマネジメントに加え,医療人としてのアンガーマネジメントについても少し触れたいと思います.また,医療メディエーションという,コンフリクトマネジメントの手法があります.対立する双方の対話を促進するためにその齟齬を解消していくものですが,アンガーマネジメントと共通する考え方がありますので,その一部を紹介します.

参考文献

1)安藤俊介:「怒り」を生かす実践アンガーマネジメント.朝日新聞出版.2020
2)安藤俊介:「怒り」を上手にコントロールする技術 アンガーマネジメント実践講座.PHP研究所,2018
3)アンガーマネジメント協会(監):アンガーマネジメント手帳2021年版.ミネルヴァ書房,2020
4)日本アンガーマネジメント協会ホームページ(https://www.angermanagement.co.jp/)(2021年5月10日アクセス)
5)和田仁孝,中西淑美:医療メディエーション—コンフリクト・マネジメントへのナラティヴ・アプローチ.シーニュ,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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