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あとがき・次号予告
著者: 矢冨裕
所属機関:
ページ範囲:P.1206 - P.1206
文献購入ページに移動 新型コロナウイルス感染症の影響により異例ずくめとなった東京オリンピックが開幕しました.その3日目のお昼にこのあとがきを書いています.開幕前から感染拡大の第5波が現実のものとなり,さらに,猛暑の心配も加わり,皆が本当に心配と不安を抱えるなかでのオリンピックとなりましたが,いざ開始されますと,やはりテレビ中継に引き込まれます.昨日の柔道に引き続き,本日の競泳において,日本選手が2つ目の金メダルを獲得しました.お2人の金メダリストのこれまでの苦難・試練,そしてそれを乗り越えるための努力の積み重ねを伝える新聞報道を読むにつけ,本当に良かったと思い,また,自分も勇気をいただくことができました.その一方で,同じように努力を重ねながらも,新型コロナウイルスのPCR検査の陽性結果により,競技のスタートラインにすら立てないアスリートも出てきました.その大部分の選手も,おそらく,感染に気をつけながら,努力を重ねてこられてきたでしょうし,まさに悲劇としかいいようがありません.本当にその人の人生を決めてしまうPCR検査ということになり,決して間違いがあってはなりません.あらためて,遺伝子関連検査の精度管理の重要性を認識します.
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