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文献詳細

雑誌文献

検査と技術49巻11号

2021年11月発行

文献概要

病気のはなし

脳梗塞

著者: 海野佳子1

所属機関: 1杏林大学医学部脳卒中医学教室

ページ範囲:P.1210 - P.1215

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Point

●脳梗塞は脳組織が虚血により壊死した状態で,病因や病態にはさまざまなものがあり,適切な治療のためには,臨床病型を判断する必要がある.

●脳梗塞かどうかの診断は臨床情報と画像検査により行い,脳梗塞の病因や病態の判断には検体検査や生理機能検査の情報が役立つ.

●脳梗塞超急性期には途絶えた血流を再開させる再開通療法が行えることがあり,適応や禁忌の判断には画像検査・検体検査が必要で,1分でも早く治療を開始できるほうがよい治療結果が得られる可能性が高くなる.

●脳梗塞急性期や慢性期には臨床病型を考慮した治療を行い,再発予防には抗血栓薬(抗血小板薬,抗凝固薬)内服と基礎疾患の管理が重要である.

参考文献

1)田崎義昭,斎藤佳雄(著),坂井文彦(改訂),他:ベッドサイドの神経の診かた 第18版.南山堂,2016
2)厚生労働省:令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)の概況.第6表 死亡数・死亡率(人口10万対),死因簡単分類別(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai20/dl/h6.pdf)(2021年7月26日アクセス)
3)日本脳卒中学会脳卒中ガイドライン委員会(編):脳卒中治療ガイドライン2015[追補2019対応].協和企画,2019
4)田川皓一,橋本洋一郎,稲富雄一郎(編):マスター脳卒中学—最前線医療の現場からリハビリテーションまで.西村書店,2019
5)Hata J, Tanizaki Y, Kiyohara Y, et al : Ten year recurrence after first ever stroke in a Japanese community: the Hisayama study. J Neurol Neurosurg Psychiatry 76:368-372,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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