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検査と技術49巻11号

2021年11月発行

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ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)診療up-to-date

著者: 伊藤隆史1

所属機関: 1熊本大学大学院生命科学研究部生体情報解析学講座

ページ範囲:P.1216 - P.1220

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ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)

 ヘパリン起因性血小板減少症(heparin-induced thrombocytopenia:HIT)はヘパリンの副作用の一種で,ヘパリン使用時の0.2〜3.0%に発症する.その名の通り血小板減少を特徴とするが,出血症状を示すことはまれで,約半数で血栓塞栓症を引き起こす.HITの診断が適切に行われないと,血栓塞栓症に対してヘパリンを増量したり再投与したりすることによって,医原性に病態を悪化させてしまう可能性があり,不幸な転帰をたどることもあるため,注意が必要である.

参考文献

1)Greinacher A : Clinical Practice. Heparin-Induced Thrombocytopenia. N Engl J Med 373:252-261,2015
2)Cuker A, Gimotty PA, Crowther MA, et al : Predictive value of the 4Ts scoring system for heparin-induced thrombocytopenia : a systematic review and meta-analysis. Blood 120:4160-4167,2012
3)Padmanabhan A, Jones CG, Pechauer SM, et al : IVIg for Treatment of Severe Refractory Heparin-Induced Thrombocytopenia. Chest 152:478-485,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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