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文献詳細

雑誌文献

検査と技術49巻11号

2021年11月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

大量輸血プロトコル発動時の運用と輸血部門の対応

著者: 吉田雅弥1

所属機関: 1熊本赤十字病院検査部

ページ範囲:P.1280 - P.1281

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はじめに

 「大量出血症例に対する血液製剤の適正な使用のガイドライン」1)では,大量輸血を要することが予想される外傷患者に対して,事前に決めた新鮮凍結血漿:血小板:赤血球比率で先制的に投与する大量輸血プロトコル(massive transfusion protocol:MTP)を用いることを強く推奨することが記載されている.

 熊本赤十字病院(以下,当院)はガイドラインが提唱される前から,大量輸血が予想される患者の初期治療に対し,MTPを実施してきた.大量輸血は輸血部門に忙しさと緊張感をもたらす.また,夜間・休日に発生することが多く,輸血業務に不慣れな臨床検査技師が1人で対応する場合もあるため,業務内容の効率化が重要となる.本稿では,当院におけるMTP発動時の運用と輸血部門の対応について紹介する.

参考文献

1)宮田茂樹,板倉敦夫,上田裕一,他:大量出血症例に対する血液製剤の適正な使用のガイドライン.日輸血細胞治療会誌 65:21-92,2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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