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文献詳細

雑誌文献

検査と技術49巻12号

2021年12月発行

文献概要

病気のはなし

変形性脊椎症,脊柱管狭窄症

著者: 永田向生1 大島寧1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院整形外科・脊椎外科

ページ範囲:P.1298 - P.1303

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Point

●高齢者において腰部脊柱管狭窄症の有病率は10%ほどで,有病者はわが国において約600万人と推定されます.

●診断は,身体所見に加えて単純X線検査やCT,MRIを組み合わせて行いますが,高齢者の腰椎MRIで重度の狭窄を有する者は30%近く存在し,そのうち症状を呈さない者も80%います.

●腰部脊柱管狭窄症は自然経過においておおむね1/3は改善,1/3は不変,1/3は増悪します.

参考文献

1)小宮節郎(総監訳),吉田宗人,持田讓治,久保俊一(監訳):Rothman-Simeone The Spine 脊椎・脊髄外科 原著第5版.金芳堂,2009
2)Katz JN, Harris MB : Clinical practice. Lumbar spinal stenosis. N Engl J Med 358:818-825,2008
3)Ishimoto Y, Yoshimura N, Muraki S, et al : Prevalence of symptomatic lumbar spinal stenosis and its association with physical performance in a population-based cohort in Japan : the Wakayama Spine Study. Osteoarthritis Cartilage 20:1103-1108,2012
4)日本整形外科学会,日本脊椎脊髄病学会(監),日本整形外科学会診療ガイドライン委員会/腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン策定委員会(編):腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン2021 改訂第2版.南江堂,2021
5)Minamide A, Yoshida M, Maio K : The natural clinical course of lumbar spinal stenosis : a longitudinal cohort study over a minimum of 10 years. J Orthop Sci 18:693-698,2013
6)Adamova B, Vohanka S, Dusek L, et al : Outcomes and their predictors in lumbar spinal stenosis : a 12-year follow-up. Eur Spine J 24:369-380,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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