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AIを活用した血液形態診断
著者: 田部陽子12
所属機関: 1順天堂大学医学部臨床検査医学講座 2順天堂大学大学院医学研究科次世代血液検査医学講座
ページ範囲:P.1308 - P.1310
文献購入ページに移動新型コロナウイルスの未曾有の流行は,大きな社会変化をもたらした.new normal(新常識)が提唱され,テレワークの推進,文書の電子化やクラウド管理など,IoT(internet of things)や人工知能(artificial intelligence:AI)を利用したシステムが急速に広がり,検査の領域では院内遺伝子検査の普及・自動化が進んでいる.高齢患者の増加に伴う医療専門職の不足を補うための新たな情報機器やシステムの導入が喫緊の課題とされてきたが,新型コロナウイルスパンデミックがもたらしたIT(information technology)化の波は,今後,検査領域全般に広がっていくことは明らかである.
現在,医療分野では医療画像診断がAI実用化の先陣を切っている.このAI技術は,血液検査において長年の課題であった形態学的検査の自動化や標準化を実現する有力な手段になると期待される.
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