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技術講座 一般
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Point
●穿刺や検査は,貯留の原因や治療目的のため,漏出性や滲出性の判断に用います.
●検体の外観を示す色調・混濁・性状の観察は重要で,診断に結び付く所見となります.
●胸水はLightの基準,腹水は血性−腹水アルブミン濃度差(SAAG)が診断に用いられます.
●特発性細菌性腹膜炎(SBP)は,細胞数と好中球が重要になり,腹水の好中球数≧250/mm3が治療に使用されます.
●穿刺や検査は,貯留の原因や治療目的のため,漏出性や滲出性の判断に用います.
●検体の外観を示す色調・混濁・性状の観察は重要で,診断に結び付く所見となります.
●胸水はLightの基準,腹水は血性−腹水アルブミン濃度差(SAAG)が診断に用いられます.
●特発性細菌性腹膜炎(SBP)は,細胞数と好中球が重要になり,腹水の好中球数≧250/mm3が治療に使用されます.
参考文献
1)Rahman NM, Mishra EK, Davies HE, et al : Clinically important factors influencing the diagnostic measurement of pleural fluid pH and glucose. Am J Respir Crit Care Med 178:483-490,2008
2)保科ひづる,羽原利幸,小関紀之,他:穿刺液検体の検査法—細胞数と細胞分類を中心に.医学検査 69:701-710,2020
3)Light RW, Macgregor MI, Luchsinger PC, et al : Pleural effusions : the diagnostic separation of transudates and exudates. Ann Intern Med 77:507-513,1972
4)祢木芳樹:chapter7 臨床所見と診断に有用な検査.リチャード・W・ライト(著),家城隆次,慶長直人,堀之内宏久,他(監訳):胸膜疾患のすべて 改訂第3版.診断と治療社,pp87-128,2015
5)日本臨床衛生検査技師会(監):JAMT技術教本シリーズ 一般検査技術教本.本臨床検査技師会,pp142-159,2017
6)日本消化器病学会(編):肝硬変診療ガイドライン2015 改訂第2版.南江堂,2015
7)保科ひづる:検査と技術Vol.47 No.9(増刊号)染色画像を比べて学ぶ 体腔液アトラス.pp948-1083,2019
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