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疾患と検査値の推移
アトピー性皮膚炎
著者: 常深祐一郎1
所属機関: 1埼玉医科大学皮膚科
ページ範囲:P.1345 - P.1351
文献購入ページに移動●アトピー性皮膚炎は,強い瘙痒を伴う湿疹病変を主徴とし,増悪と軽快を繰り返す慢性の炎症性皮膚疾患である.
●アトピー性皮膚炎は多因子疾患であり,遺伝的な皮膚のバリア機能の脆弱性と免疫調節の異常を背景に,種々の環境因子が複合的にかかわって発症し,その病態形成にはさまざまな免疫細胞やTh2サイトカインを中心とした炎症性メディエーターが複雑に関与している.
●血清IgE値,末梢血好酸球数,血清LDH値,血清TARC値,血清SCCA2値が病勢把握のためのバイオマーカーとして使用されている.診断や他疾患との鑑別には使用できない.
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