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文献詳細

雑誌文献

検査と技術49巻2号

2021年02月発行

文献概要

疾患と検査値の推移

血管炎

著者: 村岡成1

所属機関: 1東邦大学医学部内科学講座膠原病学分野

ページ範囲:P.132 - P.139

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Point

●血管炎は,血管壁の炎症による非特異的な全身症状と,血管狭窄あるいは拡張・出血による臓器症状を呈する.

●不可逆的な臓器障害,QOLの低下を防ぐためには,迅速な診断と治療が必要である.

●大型,中型血管炎は簡便で特異性の高い検査がないため,全身症状を呈する発熱患者では血管炎を鑑別に挙げることが重要である.

●小型血管炎の診断において抗好中球細胞質抗体(ANCA)は有用なマーカーである.特徴的な症状から血管炎を疑い,診断の補助として用いるべきである.

参考文献

1)Jennette JC, Falk RJ, Bacon PA, et al : 2012 revised International Chapel Hill Consensus Conference Nomenclature of Vasculitides. Arthritis Rheum 65:1-11,2013
2)日本循環器学会,日本医学放射線学会,日本眼科学会,他:血管炎症候群の診療ガイドライン(2017年改訂版)(http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2017_isobe_h.pdf)(2020年11月18日アクセス)
3)佐田憲映:わが国のANCA関連血管炎における臓器障害の頻度.医のあゆみ 236:761-764,2011
4)Bossuyt X, Cohen Tervaert JW, Arimura Y, et al : Position paper : Revised 2017 international consensus on testing of ANCAs in granulomatosis with polyangiitis and microscopic polyangiitis. Nat Rev Rheumatol 13:683-692,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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