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増刊号 First&Next Step 微生物検査サポートブック 総論 基本的な技術と操作法
基礎技術(無菌操作,消毒と滅菌)
著者: 小松方1
所属機関: 1天理医療大学医療学部臨床検査学科
ページ範囲:P.183 - P.189
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微生物検査に携わる臨床検査技師は常にバイオハザード(生物災害)と背中合わせにある.そのため,経験年数を問わずバイオセーフティー(生物災害対策,バイオハザード対策)のレベルを理解し,必要な設備環境整備と操作技術を身につけたうえで検査に携わることが最低条件である.設備環境は一度構築してしまうと,後々の改修などが大掛かりとなるため,初期設計が重要である.現在はISO 15189を取得する施設が急増しており,設備環境も一定の基準を満たす必要がある.
一方,個人の技術面については常日頃から検査室内において個人の意識のみならず,検査室スタッフお互いの注意喚起が重要である.経験が豊富になればなるほど,バイオセーフティーについて軽視しがちになる.検査中は微生物を含むエアロゾルが発生しやすいシチュエーションが多くある.微生物を含むエアロゾルの発生はバイオハザードの主たる原因であり,どのような操作時にエアロゾルが発生しやすいのかなど,常に意識が必要である.
本稿では,バイオセーフティーを念頭に置いた,検査室環境整備や操作技術などに関する基礎技術について解説する.
微生物検査に携わる臨床検査技師は常にバイオハザード(生物災害)と背中合わせにある.そのため,経験年数を問わずバイオセーフティー(生物災害対策,バイオハザード対策)のレベルを理解し,必要な設備環境整備と操作技術を身につけたうえで検査に携わることが最低条件である.設備環境は一度構築してしまうと,後々の改修などが大掛かりとなるため,初期設計が重要である.現在はISO 15189を取得する施設が急増しており,設備環境も一定の基準を満たす必要がある.
一方,個人の技術面については常日頃から検査室内において個人の意識のみならず,検査室スタッフお互いの注意喚起が重要である.経験が豊富になればなるほど,バイオセーフティーについて軽視しがちになる.検査中は微生物を含むエアロゾルが発生しやすいシチュエーションが多くある.微生物を含むエアロゾルの発生はバイオハザードの主たる原因であり,どのような操作時にエアロゾルが発生しやすいのかなど,常に意識が必要である.
本稿では,バイオセーフティーを念頭に置いた,検査室環境整備や操作技術などに関する基礎技術について解説する.
参考文献
1)世界保健機関(WHO):実験室バイオセーフティー指針(WHO第3版)(https://www.who.int/csr/resources/publications/biosafety/Biosafety3_j.pdf)(2020年11月27日アクセス)
2)厚生労働省:感染症法に基づく特定病原体等の管理規制について(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kekkaku-kansenshou17/03.html)(2020年11月27日アクセス)
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