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文献詳細

雑誌文献

検査と技術49巻3号

2021年03月発行

文献概要

増刊号 First&Next Step 微生物検査サポートブック 各論 菌種別の培養・同定方法 グラム陽性球菌

肺炎球菌—Streptococcus pneumoniae

著者: 山本剛1

所属機関: 1神戸市立医療センター中央市民病院臨床検査技術部

ページ範囲:P.262 - P.264

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Summary

 肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)はヒトから分離されるポピュラーな菌である.病原性が高く,敗血症や髄膜炎などの重篤な感染症を引き起こし,最悪の場合は死亡する.莢膜を有するため免疫回避を起こし,小児や高齢者,脾臓機能が落ちた患者や多発性骨髄腫など液性免疫が低下している患者で頻回に感染を起こすためワクチン接種を行っている.第一選択となるペニシリンG(PCG)の耐性菌は治療に難渋し,特に組織移行の悪い髄膜炎を起こしている場合は大きな問題になる.そのため,PCGの感受性は投与経路や髄膜炎,非髄膜炎それぞれに判定基準が設けられており,微生物検査技師としては必ず知っておきたい内容である.

参考文献

1)厚生労働省院内感染対策事業(JANIS):公開情報2019年1月〜12月年報(全集計対象医療機関)院内感染対策サーベイランス検査部門【入院検体】:(https://janis.mhlw.go.jp/report/open_report/2019/3/1/ken_Open_Report_201900.pdf)(2020年12月22日アクセス)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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