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増刊号 First&Next Step 微生物検査サポートブック 各論 菌種別の培養・同定方法 グラム陰性球菌
髄膜炎菌—Neisseria meningitidis
著者: 中山麻美1
所属機関: 1東北大学病院診療技術部検査部門
ページ範囲:P.276 - P.277
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髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)による感染症は,年間20〜40例程度とわが国ではまれである.しかしながら,感染症法では侵襲性髄膜炎菌感染症が5類感染症(全数把握)に分類されているため,髄液や血液などの無菌部位から検出された場合は,直ちに報告することが義務付けられている.また,飛沫や直接的な接触においてヒトからヒトへ伝播するため,本菌が分離された際は患者やその家族のみならず,治療にあたる医療従事者への感染を防ぐために予防投与が必要なケースもある.したがって,治療のみならず感染管理の面においても,迅速かつ正確な菌種同定が求められる.
髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)による感染症は,年間20〜40例程度とわが国ではまれである.しかしながら,感染症法では侵襲性髄膜炎菌感染症が5類感染症(全数把握)に分類されているため,髄液や血液などの無菌部位から検出された場合は,直ちに報告することが義務付けられている.また,飛沫や直接的な接触においてヒトからヒトへ伝播するため,本菌が分離された際は患者やその家族のみならず,治療にあたる医療従事者への感染を防ぐために予防投与が必要なケースもある.したがって,治療のみならず感染管理の面においても,迅速かつ正確な菌種同定が求められる.
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