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増刊号 First&Next Step 微生物検査サポートブック 各論 菌種別の培養・同定方法 グラム陰性桿菌
腸内細菌科グラム陰性桿菌—Escherichia coli,Klebsiella spp.,Enterobacter spp.,Citrobacter spp.
著者: 中村彰宏1
所属機関: 1天理医療大学医療学部臨床検査学科
ページ範囲:P.290 - P.296
文献購入ページに移動2016年に“腸内細菌目(Enterobacterales)”と“腸内細菌科(Enterobacteriaceae)”が再分類された.大腸菌(Escherichia coli),クレブシエラ(Klebsiella)属,エンテロバクター(Enterobacter)属およびシトロバクター(Citrobacter)属は後者の代表格で,ヒトの腸管内に常在し,さまざまな感染症を引き起こすコモンな感染症原因細菌である.また,それらは菌種によってさまざまな薬剤感受性パターンを示し,獲得型耐性因子も多様であるため,菌種を正確に同定することは大変重要である.近年,質量分析や遺伝子解析などによる同定が注目されているが,これらの検査にもピットフォールが存在するため,それぞれの同定手法の特徴をよく理解し,使い分ける必要がある.
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