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文献概要
増刊号 First&Next Step 微生物検査サポートブック 各論 菌種別の培養・同定方法 グラム陰性桿菌
セラチア・マルセッセンス—Serratia marcescens
著者: 中村彰宏1
所属機関: 1天理医療大学医療学部臨床検査学科
ページ範囲:P.298 - P.299
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2016年に“腸内細菌目(Enterobacterales)”と“腸内細菌科(Enterobacteriaceae)”が再分類され,セラチア・マルセッセンス(Serratia marcescens)は“腸内細菌目>エルシニア科(Yersiniaceae)”に分類され,“腸内細菌科”とは区別された.本菌はヒト腸管内に常在することはまれであり,自然界や環境中に多く存在する.特に湿潤環境を好み,点滴ラインからの医療関連感染や院内アウトブレイクの事例も報告されているため,正確な菌種同定は重要である.また,本菌は薬剤耐性傾向の強い菌種であるため,治療薬選択にも注意を要する.
2016年に“腸内細菌目(Enterobacterales)”と“腸内細菌科(Enterobacteriaceae)”が再分類され,セラチア・マルセッセンス(Serratia marcescens)は“腸内細菌目>エルシニア科(Yersiniaceae)”に分類され,“腸内細菌科”とは区別された.本菌はヒト腸管内に常在することはまれであり,自然界や環境中に多く存在する.特に湿潤環境を好み,点滴ラインからの医療関連感染や院内アウトブレイクの事例も報告されているため,正確な菌種同定は重要である.また,本菌は薬剤耐性傾向の強い菌種であるため,治療薬選択にも注意を要する.
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