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文献詳細

雑誌文献

検査と技術49巻3号

2021年03月発行

文献概要

増刊号 First&Next Step 微生物検査サポートブック 各論 菌種別の培養・同定方法 グラム陰性桿菌

緑膿菌—Pseudomonas aeruginosa

著者: 上地幸平1

所属機関: 1琉球大学病院検査・輸血部

ページ範囲:P.323 - P.325

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Summary

 緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)は主に湿潤環境に分布し,医療関連感染や日和見感染における重要な菌種の1つである.本菌は特徴的な集落性状(金属様光沢)を示すことから比較的容易に同定可能である.P. aeruginosaはさまざまな抗菌薬に耐性を示し,その耐性機序として,β-ラクタマーゼなどの酵素産生や外膜蛋白の変異・欠損,薬剤排出ポンプの機能亢進などが知られている.本菌のなかでも,多剤耐性株やβ-ラクタム系抗菌薬耐性を示すIMP型などのメタロ-β-ラクタマーゼ(MBL)産生株は院内感染対策上,特に重要である.本稿ではP. aeruginosaの細菌学的特徴や培養・同定のポイントなどを概説する.

参考文献

1)厚生労働省:49 薬剤耐性緑膿菌感染症(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-42-01.html)(2020年10月30日アクセス)
2)Clinical and Laboratory Standards Institute : Performance Standards for Antimicrobial Susceptibility Testing, 30th Edition. M100, CLSI, Wayne, PA, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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