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増刊号 First&Next Step 微生物検査サポートブック 各論 菌種別の培養・同定方法 グラム陰性桿菌
アシネトバクター属菌—Acinetobacter spp.
著者: 上地幸平1
所属機関: 1琉球大学病院検査・輸血部
ページ範囲:P.326 - P.328
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アシネトバクター(Acinetobacter)属菌のなかでもA. baumanniiは医療関連感染の主な起炎菌として知られ,院内感染対策上重要な菌種の1つである.世界的には本菌の多剤耐性化が問題となり,OXA-23-likeカルバペネマーゼ産生株のまん延や多剤耐性アシネトバクター(MDRA)の院内感染事例が多数報告されているものの,日本における分離株の薬剤感受性は比較的良好であり,院内感染事例も散発例である.本稿ではAcinetobacter属菌の細菌学的特徴や培養・同定のポイントなどを概説する.
アシネトバクター(Acinetobacter)属菌のなかでもA. baumanniiは医療関連感染の主な起炎菌として知られ,院内感染対策上重要な菌種の1つである.世界的には本菌の多剤耐性化が問題となり,OXA-23-likeカルバペネマーゼ産生株のまん延や多剤耐性アシネトバクター(MDRA)の院内感染事例が多数報告されているものの,日本における分離株の薬剤感受性は比較的良好であり,院内感染事例も散発例である.本稿ではAcinetobacter属菌の細菌学的特徴や培養・同定のポイントなどを概説する.
参考文献
1)厚生労働省:24 薬剤耐性アシネトバクター感染症.(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-140912-4.html)(2020年10月30日アクセス)
2)Clinical and Laboratory Standards Institute : Performance Standards for Antimicrobial Susceptibility Testing, 30th Edition. M100, CLSI, Wayne, PA, 2020
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