icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術49巻3号

2021年03月発行

文献概要

増刊号 First&Next Step 微生物検査サポートブック 各論 菌種別の培養・同定方法 グラム陰性桿菌

アシネトバクター属菌—Acinetobacter spp.

著者: 上地幸平1

所属機関: 1琉球大学病院検査・輸血部

ページ範囲:P.326 - P.328

文献購入ページに移動
Summary

 アシネトバクター(Acinetobacter)属菌のなかでもA. baumanniiは医療関連感染の主な起炎菌として知られ,院内感染対策上重要な菌種の1つである.世界的には本菌の多剤耐性化が問題となり,OXA-23-likeカルバペネマーゼ産生株のまん延や多剤耐性アシネトバクター(MDRA)の院内感染事例が多数報告されているものの,日本における分離株の薬剤感受性は比較的良好であり,院内感染事例も散発例である.本稿ではAcinetobacter属菌の細菌学的特徴や培養・同定のポイントなどを概説する.

参考文献

1)厚生労働省:24 薬剤耐性アシネトバクター感染症.(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-140912-4.html)(2020年10月30日アクセス)
2)Clinical and Laboratory Standards Institute : Performance Standards for Antimicrobial Susceptibility Testing, 30th Edition. M100, CLSI, Wayne, PA, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?