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文献詳細

雑誌文献

検査と技術49巻3号

2021年03月発行

文献概要

増刊号 First&Next Step 微生物検査サポートブック 各論 菌種別の培養・同定方法 グラム陰性桿菌

カンピロバクター属菌—Campylobacter spp.

著者: 大城健哉1

所属機関: 1那覇市立病院医療技術部検査室

ページ範囲:P.344 - P.346

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Summary

 カンピロバクター(Campylobacter)属はらせん状のグラム陰性桿菌で,一端または両端に1本の鞭毛を有する.C. jejuniやC. coliは細菌性食中毒の原因菌1位で,腸管感染症,菌血症,敗血症の原因菌となる.C. jejuniやC. coliを目的とした便培養はスキロー(Skirrow)培地などの選択培地を用い,42℃,微好気環境で培養を行う.C. jejuniの腸管感染症の続発症として,まれに反応性関節炎〔ライター(Reiter)症候群〕やギラン・バレー(Guillain-Barré)症候群を引き起こす場合がある.C. fetusは髄膜炎や敗血症などの原因菌となる.

参考文献

1)LPSN : Genus Campylobacter(http://www.bacterio.net/campylobacter.html)(2020年10月1日アクセス)
2)山崎伸二:カンピロバクター腸炎.臨と微生物 40:135-140,2013
3)厚生労働省:食中毒統計資料(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/04.html)(2020年10月1日アクセス)
4)大楠清文:いま知りたい 臨床微生物検査実践ガイド.Campylobacter fetus subsp. fetus.医歯薬出版,pp68-75,2013
5)三澤尚明:カンピロバクター感染症.Mod Media 51:45-52,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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