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増刊号 First&Next Step 微生物検査サポートブック 各論 菌種別の培養・同定方法 嫌気性菌
ウエルシュ菌—Clostridium perfringens
著者: 村上忍1
所属機関: 1愛媛大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.380 - P.381
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ウエルシュ菌(Clostridium perfringens)は嫌気性グラム陽性有芽胞桿菌である.嫌気性菌用血液寒天培地でR型の集落としてみられ,強い溶血性(二重溶血帯)を示す.コロニーからのグラム(Gram)染色では極めて大型の車輌状桿菌として観察される.生体内では芽胞を形成するが,日常細菌検査で通常使用する培地では芽胞は形成されない.C. perfringensは胆汁から高率に分離されることを念頭に置いて検査を行う必要がある.ガス壊疽の起炎菌として重要であり,またエンテロトキシンを産生し食中毒の原因となる.
ウエルシュ菌(Clostridium perfringens)は嫌気性グラム陽性有芽胞桿菌である.嫌気性菌用血液寒天培地でR型の集落としてみられ,強い溶血性(二重溶血帯)を示す.コロニーからのグラム(Gram)染色では極めて大型の車輌状桿菌として観察される.生体内では芽胞を形成するが,日常細菌検査で通常使用する培地では芽胞は形成されない.C. perfringensは胆汁から高率に分離されることを念頭に置いて検査を行う必要がある.ガス壊疽の起炎菌として重要であり,またエンテロトキシンを産生し食中毒の原因となる.
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