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増刊号 First&Next Step 微生物検査サポートブック 各論 菌種別の培養・同定方法 嫌気性菌
ボツリヌス菌—Clostridium botulinum
著者: 村上忍1
所属機関: 1愛媛大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.382 - P.383
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ボツリヌス菌(Clostridium botulinum)はボツリヌス症の原因菌で,嫌気性グラム陽性有芽胞桿菌である.菌体の一端近くに菌体の幅よりやや大きい楕円形の芽胞を形成する.メズサの頭状集落を作り,リパーゼ反応陽性である.芽胞の形で土壌中に広く分布し,野菜,肉類を汚染し,ボツリヌス毒素による食餌性ボツリヌス症,乳児ボツリヌス症,創傷性ボツリヌス症の3つの疾患が知られている.ボツリヌス症の確定には毒素の検出が必要で,マウスを用いた毒素試験と毒素・抗毒素中和反応試験が行われる.
ボツリヌス菌(Clostridium botulinum)はボツリヌス症の原因菌で,嫌気性グラム陽性有芽胞桿菌である.菌体の一端近くに菌体の幅よりやや大きい楕円形の芽胞を形成する.メズサの頭状集落を作り,リパーゼ反応陽性である.芽胞の形で土壌中に広く分布し,野菜,肉類を汚染し,ボツリヌス毒素による食餌性ボツリヌス症,乳児ボツリヌス症,創傷性ボツリヌス症の3つの疾患が知られている.ボツリヌス症の確定には毒素の検出が必要で,マウスを用いた毒素試験と毒素・抗毒素中和反応試験が行われる.
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