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文献概要
増刊号 First&Next Step 微生物検査サポートブック 各論 菌種別の培養・同定方法 真菌
カンジダ属菌—Candida spp.
著者: 田澤庸子1
所属機関: 1NTT東日本関東病院臨床検査部
ページ範囲:P.395 - P.397
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Candida albicansをはじめとするカンジダ(Candida)属菌は皮膚表面や上気道,腸管内,腟などの粘膜の常在菌であり,易感染性宿主においては日和見感染を起こすことが知られている.特にカテーテル関連血流感染やカンジダ血症の場合は,早期に菌種の推定あるいは同定結果を報告することで,薬剤感受性の推測につながる.日常検査における同定はCandida属用酵素基質培地,簡易同定キット,自動機器を用いた酵母同定用パネル,質量分析装置(MALDI-TOF MS)などが用いられる.
Candida albicansをはじめとするカンジダ(Candida)属菌は皮膚表面や上気道,腸管内,腟などの粘膜の常在菌であり,易感染性宿主においては日和見感染を起こすことが知られている.特にカテーテル関連血流感染やカンジダ血症の場合は,早期に菌種の推定あるいは同定結果を報告することで,薬剤感受性の推測につながる.日常検査における同定はCandida属用酵素基質培地,簡易同定キット,自動機器を用いた酵母同定用パネル,質量分析装置(MALDI-TOF MS)などが用いられる.
参考文献
1)DHラローン(著),山口英世(監):医真菌—同定の手引き,第5版.栄研化学,2013
2)田澤庸子:真菌検査.臨と微生物 44:575-587,2017
3)侵襲性カンジダ症の診断・治療ガイドライン作成委員会:日本医真菌学会 侵襲性カンジダ症の診断・治療ガイドライン.Med Mycol J 54:147-251,2013
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