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ページ範囲:P.507 - P.507
文献購入ページに移動 わが国の酵素活性測定法は,国際的なハーモナイゼーション時代を迎えた.そこで本稿では,日本臨床化学会(Japan Society of Clinical Chemistry:JSCC)勧告法(以下,JSCC法)の“酵素測定”を取り上げた.
血清酵素活性の測定は,基質や緩衝液の種類,測定条件(温度,pH,補酵素の濃度など)で値が異なる.これは試薬間差や検査値の施設間差を生む原因として問題となった経緯がある.この解決策として,JSCCは1980年代に委員会を立ち上げ,血清酵素活性測定の標準化に着手した.1989年にはJSCC法が設定され,常用参照標準物質が開発され,国内の血清酵素活性測定の標準化が達成された.わが国の酵素活性測定値は全国どこでも互換性のある値を得るに至ったのである.
血清酵素活性の測定は,基質や緩衝液の種類,測定条件(温度,pH,補酵素の濃度など)で値が異なる.これは試薬間差や検査値の施設間差を生む原因として問題となった経緯がある.この解決策として,JSCCは1980年代に委員会を立ち上げ,血清酵素活性測定の標準化に着手した.1989年にはJSCC法が設定され,常用参照標準物質が開発され,国内の血清酵素活性測定の標準化が達成された.わが国の酵素活性測定値は全国どこでも互換性のある値を得るに至ったのである.
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