icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術49巻4号

2021年04月発行

過去問deセルフチェック!

解答と解説

ページ範囲:P.507 - P.507

文献概要

 わが国の酵素活性測定法は,国際的なハーモナイゼーション時代を迎えた.そこで本稿では,日本臨床化学会(Japan Society of Clinical Chemistry:JSCC)勧告法(以下,JSCC法)の“酵素測定”を取り上げた.

 血清酵素活性の測定は,基質や緩衝液の種類,測定条件(温度,pH,補酵素の濃度など)で値が異なる.これは試薬間差や検査値の施設間差を生む原因として問題となった経緯がある.この解決策として,JSCCは1980年代に委員会を立ち上げ,血清酵素活性測定の標準化に着手した.1989年にはJSCC法が設定され,常用参照標準物質が開発され,国内の血清酵素活性測定の標準化が達成された.わが国の酵素活性測定値は全国どこでも互換性のある値を得るに至ったのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら