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文献詳細

雑誌文献

検査と技術49巻4号

2021年04月発行

文献概要

臨床医からの質問に答える

「輸血関連情報カード」を患者より提示されたときの対応についてお教えください.

著者: 齋藤光平1

所属機関: 1東邦大学医療センター大森病院輸血部

ページ範囲:P.518 - P.521

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はじめに

 「輸血関連情報カード」(以下,情報カード)とは,輸血関連検査に影響を及ぼす可能性のある重要情報を記載し,患者に携帯してもらうためのカードフォーマットです(図1).情報カードは,2017年9月に,日本輸血・細胞治療学会より公開されました.学会のホームページからカード作成アプリがダウンロード可能1)で,Excel®がインストールされているパソコンがあればすぐに利用できます.情報カードは,不規則抗体,投薬歴,移植歴の3つの情報が記載可能です.これらの情報は,輸血開始の遅延を回避する,また安全な輸血を提供するうえで有用な情報源となります.

 本稿では,情報カードにフォーカスし,自施設に来院した患者や担当医師から輸血部に対して情報を提示された際の対応について紹介します.

参考文献

1)日本輸血・細胞治療学会:輸血・細胞治療参考資料 日本輸血・細胞治療学会「輸血関連情報カード」(http://yuketsu.jstmct.or.jp/medical/medicine_and_medical_information/reference/)(2020年12月2日アクセス)
2)日本輸血・細胞治療学会:2018年度調査(2018年1月〜12月)血液製剤使用実態調査(基本調査)データ集(http://yuketsu.jstmct.or.jp/medical/medicine_and_medical_information/comprehensive_investigation/)(2020年12月2日アクセス)
3)日本輸血・細胞治療学会:赤血球型検査(赤血球系検査)ガイドライン(改訂2版)(http://yuketsu.jstmct.or.jp/medical/guidelines/)(2020年12月2日アクセス)
4)石田禎夫:多発性骨髄腫に対する抗CD38抗体医薬—Daratumumab,isatuximab.医のあゆみ 265:36-40,2018
5)日本輸血・細胞治療学会:輸血・細胞治療参考資料 多発性骨髄腫治療薬(抗CD38)による偽陽性反応への対処法(一部改訂)(http://yuketsu.jstmct.or.jp/medical/medicine_and_medical_information/reference/)(2020年12月2日アクセス)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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