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文献詳細

雑誌文献

検査と技術49巻5号

2021年05月発行

文献概要

技術講座 生理

導出18誘導心電図—小児先天性心疾患領域への応用

著者: 垣本信幸1

所属機関: 1和歌山県立医科大学小児科

ページ範囲:P.586 - P.591

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Point

●導出18誘導心電図検査は,標準12誘導心電図検査の電極で右側胸部誘導,背部誘導を演算処理して導出する検査法である.

●小児では導出右側胸部誘導心電図が,実際の右側胸部誘導心電図検査の代わりに右室肥大の診断に使用することができる可能性がある.

●導出18誘導心電図検査は,小児領域では現時点では報告が少なく,確立された検査法ではないが今後の発展が期待される.

参考文献

1)Wei D : Derived electrocardiograms on the posterior leads from 12-lead system : method and evaluation. Proc 25th Ann Int Conf IEEE Eng Med Biol Soc 1:74-77,2003
2)Li T, Shinozaki K, Brave M, et al : Agreement between actual and synthesized right-sided and posterior electrocardiographic leads in identifying ischemia. Am J Emerg Med 38:1346-1351,2020
3)Nakano M, Kondo Y, Kajiyama T, et al : Estimation of the accessory pathway location of the manifest Wolf-Parkinson-White syndrome using synthesized right-sided chest leads. J Interv Card Electrophysiol 59:43-48,2020
4)大国真彦:小児心電図心室肥大判定基準の改訂.日小児循環器会誌 2:248-249,1986

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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